インサイドセールス求人・転職情報|セールス職の採用・求人情報を徹底解説

目次

インサイドセールス求人の全体像

「インサイドセールス 求人」はSaaSを中心に需要が拡大し、非対面で商談機会を創出・育成する専門職として定着しています。役割はSDR/BDR/ISR/CSに細分化され、スキル要件や評価指標も明確化。

ここでは、職種の違い・募集の多い業界・募集区分を順に解説します。

インサイドセールスとは(SDR/BDR/ISR/CSの違い)

インサイドセールスという仕事は、電話・メール・オンライン会議など非対面で見込み客を商談へつなぐ職種です。

  • SDRはインバウンド中心にMQLへ初期接点を持ち、SQL化や商談化を担当。
  • BDRはABMでターゲット企業を能動開拓し、意思決定者への接点を設計します。
  • ISRはオンライン完結で受注まで担う「内勤営業」。
  • CS(カスタマーサクセス)は導入後の活用支援と継続・アップセルを推進し、ARRやNRRを伸ばします。

いずれもCRM/MA運用、KPI(商談創出数・CVR・パイプライン貢献)で評価され、仮説検証とデータドリブンな改善が成果の鍵となります。

募集が多い業界・企業規模(SaaS/IT・医療×IT/人材/製造ほか)

求人はSaaS・ITが最多で、マーケと連携したThe Model型組織が主流。医療×ITやHRテックでは法規制・業務知識が評価され、教育・金融・製造DXなどレガシー産業のデジタル化需要も追い風です。スタートアップは「立ち上げ」「一人目」など裁量大・スピード重視。メガベンチャーや上場企業は役割が明確で育成・評価制度が整い、在宅・フレックスの制度も充実しています。

企業規模にかかわらず、ABM・ウェビナー運用・マルチチャネル(電話/メール/DM/LinkedIn)対応の即戦力が歓迎され、テックタッチ運用経験やデータ分析力も採用優位性となります。

募集区分(中途・第二新卒・未経験可・マネージャー候補)

中途採用は、SaaS/IT営業・BPO・コールセンター出身が有利で、KPI運用と商談創出の再現性が評価軸。第二新卒はポテンシャル採用が中心で、学習意欲・ロジカルコミュニケーション・タイピング/議事録など基礎力を重視。未経験可では研修・スクリプト・ロープレ体制の有無を確認し、早期にMQL→SQLの成果を出すプランを示せると強いです。マネージャー候補はチームKPI設計、SLA整備、Enablement/採用の経験が鍵となります。

どの区分でも、職務経歴書に「商談化率・リード到達率・パイプライン創出額」など定量指標を明記し、30-60-90日プランで立ち上がり施策を示すと合格率が高まります。

主要求人サイトの掲載傾向

インサイドセールス求人は、媒体ごとに扱う業界・年収レンジ・未経験歓迎の割合・検索条件の細かさが大きく異なります。サイト特性を理解することで、自分の経験や希望条件に合った求人へ効率よくアクセス可能です。

以下では、主要サイトごとの特徴と注意点を紹介します。

doda:上場SaaSや大手案件が豊富/職種細分化・在宅可表示の見方

dodaはプライム上場SaaS、大手IT、医療×IT、専門商社など安定企業の求人比率が高く、SDR/BDR/ISRの職種区分が細かいのが特徴です。

また「在宅(リモートワーク)可」「フレックス」などの働き方の条件が明記されており、出社頻度(週〇日)・コアタイムの有無まで確認できます。求人ごとに担当領域(インバウンド中心か、アウトバウンド主体か)が明確に記載されるため、マッチング精度が高い一方、選考難易度はやや高めです。中途即戦力向け案件が多いため、経歴にはKPI実績(商談化率、CVR)を記載して応募するのが有効です。

Indeed:勤務地別ページ(東京都/千葉県など)の使い方と注意点

Indeedは求人媒体横断型のため、東京都・港区・千葉県等勤務地別に大量の案件を網羅できます。検索条件に「勤務地」「在宅」「SaaS」「未経験」といったキーワードを組み合わせると、幅広い雇用形態(正社員・業務委託・派遣)を拾えるのが強みです。

ただし表示順位が広告費に左右されやすく、同じ企業の重複掲載も多い点には注意が必要。仕事内容の詳細が薄いケースもあるため、一次情報として企業の公式求人ページを必ず確認し、実際の業務範囲や評価基準を照合することが重要です。

エン転職:未経験歓迎・反響営業・CS併記求人の読み解き方

エン転職は未経験歓迎の求人が多く、反響営業・内勤営業・カスタマーサクセスと兼務の募集が多い傾向があります。仕事内容が「問い合わせ対応」「反響ベース」と記載されている場合は、SDR・ISRのどちらに近いのかを必ず確認することがポイントです。

また、求人ごとに「入社後の教育」「社員の声」「働きがい・厳しさ」などが丁寧に掲載されるため、職場環境やマネジメントスタイルの情報を見極めやすい点は大きなメリット。一方、成果指標やKPI運用が明記されていない場合は、面接でSLAやリード定義を必ず確認するとミスマッチを防げます。

求人ボックス:港区・東京都の求人一覧と「給与・求人数トレンド」の見方

求人ボックスは港区・渋谷区・新宿区などエリアごとの一覧性に優れ、「給与分布」「求人数の推移」などデータ基盤が強みです。インサイドセールスの給与中央値や、直近数か月の求人数の増減を可視化できるため、転職タイミングの判断に役立ちます。特に港区はSaaS・IT企業が集中しており、在宅可・フレックスとの併用求人も多く見つかるエリアです。

また派遣・契約社員も含め幅広く掲載されているため、雇用形態をフィルタリングし、自分の希望に合う働き方に絞り込むと精度が上がります。

スタンバイ:条件追加(雇用形態/在宅OK/英語)と「給与情報」「件数推移」

スタンバイは細かな条件追加ができ、「雇用形態」「在宅OK」「英語」「残業少なめ」などニッチな要件での検索に強い媒体です。

求人一覧の下部には「給与情報」「求人数の推移」が表示され、職種ごとの平均年収・月給や、時期ごとの掲載件数の変化が確認できます。SaaS企業のSDR/BDR求人から、外資系企業の英語活用ポジションまで幅広く拾えるため、キャリア志向を明確に持っている人に向いています。

一方で求人元が多岐にわたるため、仕事内容の重複や曖昧な表記がある場合は、必ず公式サイトで詳細を確認することが安全です。

日経転職版:年収高め・B2B志向の求人の特徴

日経転職版はB2B企業・ITコンサル・金融・専門商社など、年収帯が比較的高い案件が多いのが特徴です。

管理職候補やインサイドセールスリーダー、エンタープライズ向けBDRなど、高い業務理解とKPIマネジメントを求められる求人が豊富です。募集内容が詳細で、業務範囲・必要スキル・歓迎スキルの線引きが明確なため、キャリアアップ志向の中途層に向いています。

一方、未経験歓迎の求人は少なめで、応募には職務経歴書の実績(商談化率、パイプライン創出、CRM運用経験)を定量的に示す必要があります。

マイナビ転職(グローバル含む):英語活用・海外拠点/外資案件の傾向

マイナビ転職は国内企業に加え、外資系・グローバル企業・海外拠点採用など国際案件が多いことが特徴です。

英語が活かせるインサイドセールス(Inside Sales/Customer Care)、外資SaaSのSDR/ISR、海外チームとの連携ポジションなど、語学力を活かしたキャリアに広がりがある媒体です。未経験歓迎の求人も一定数ありますが、外資系ではビジネス英語、CRM(Salesforceなど)、オンライン商談の経験が重視されやすい傾向です。

将来的に海外勤務や外資SaaSへの転職を視野に入れている場合、最も情報収集しやすい媒体といえます。

勤務地別の求人動向(首都圏中心)

インサイドセールス求人は首都圏に集中しており、とくに東京23区はSaaS・IT・人材・コンサルを中心に圧倒的な案件ボリュームがあります。一方、千葉などの近郊エリアでは在宅併用の求人比率が上昇しており、通勤負担を抑えながら働ける選択肢も増えています。

ここでは、東京都全域・港区・千葉県周辺の特徴をそれぞれ詳しく解説します。

東京都全域:案件ボリュームと人気エリアの特徴(千代田・港・渋谷 など)

東京都はインサイドセールス求人の中心地で、千代田区(大手企業・プライム上場)、港区(SaaS・外資)、渋谷区(スタートアップ・ITベンチャー)の3エリアが特に人気です。

千代田区は事業基盤が安定した大手の採用が多く、営業企画・インサイドセールス戦略など上流業務を併せ持つ求人が増加。港区はデータドリブンな営業組織を持つSaaS企業が多く、SDR/BDRの役割が明確な専門職として採用される傾向があります。渋谷区は急成長ベンチャーが多く、裁量の大きい「一人目IS」や「立ち上げフェーズ」の案件も豊富です。

いずれの区もフレックスや在宅併用が標準化されているため、働き方の自由度を重視する求職者に人気が高いエリアです。

港区の特徴:SaaS・コンサル集中エリア/在宅併用の実態

港区はインサイドセールス求人が最も多いエリアで、特にSaaS、ITコンサル、外資系企業が集中しています。The Model型の営業組織が整備されている企業が多く、SDR・BDR・ISRの役割が明確に分かれた求人が多いのも特徴です。

在宅併用の実態としては「週2~3出社」「フレックス可」「コアタイムなし」など、柔軟な働き方が標準化。特に六本木・虎ノ門・田町を中心に、大手〜メガベンチャーの採用が多く、BDRやマネージャー候補などキャリアアップ系ポジションも豊富です。一方、自社で求められるスキル水準はやや高めで、CRM運用スキル(Salesforce)、商談化率の改善経験、データ活用力などが評価されやすい傾向があります。

千葉県・近郊エリア:通勤可・在宅併用の選び方

千葉県や近郊エリアでは、東京での勤務が前提となる在宅併用型の求人が増加しており、「週1〜2日の都内出社+在宅」という働き方が一般的になっています。千葉県内の求人はまだ少ないものの、BPOやコールセンター、地方拠点を持つIT企業のインバウンド中心のIS求人は一定数存在します。

通勤可・在宅併用の選び方としては「出社拠点(港区・千代田区・渋谷区)」と「想定出社頻度」を必ず確認し、移動時間がパフォーマンスに影響しない範囲かを判断することが重要です。

また、在宅率が高い企業ほど、チャット・CRM・MAの運用比率が高くなるため、自宅での環境整備やオンライン商談の経験が評価につながります。

働き方・雇用条件のトレンド

インサイドセールスの求人は、働き方の柔軟性が年々向上しています。特にフレックス・在宅併用・フルリモートの普及により、勤務地の制約が大きく緩和され、人材の流動性が高まっています。また、正社員以外の雇用形態も増え、評価基準やインセンティブの考え方が媒体・企業によって大きく異なる点も特徴です。

ここでは、働き方・雇用の最新トレンドを具体的に整理します。

フレックス・フルリモートの増加(コアタイム有無/出社日数の基準)

インサイドセールスはオンライン中心の職種であるため、フレックス制度やフルリモートを採用する企業が急増しています。

フレックスの場合は「コアタイムなし」「11〜16時の一部コアタイムあり」といった形態が多く、自律的な時間管理が求められます。フルリモート求人も増えていますが、大企業・上場企業では「週2〜3日出社」のハイブリッド型が主流で、営業会議やチームMTGのある曜日が固定されているケースもあります。

一方、スタートアップでは立ち上げフェーズのため出社比率が高くなる傾向があり、カルチャーフィットやコミュニケーション重視の組織ほどオフィス出社を求められます。応募時には出社日数・会議時間帯・在宅環境条件(ネット回線・ヘッドセットなど)の確認が不可欠です。

正社員・契約・業務委託・派遣の違い(評価・昇給・インセンの扱い)

正社員はKPI運用・スキル評価・昇給基準が明確で、商談創出数やSQL化率などの定量指標が年収に反映されます。契約社員は正社員同等の業務を担当しつつも、昇給幅や長期評価はやや限定的な傾向。

一方、業務委託は成果報酬型が多く、商談化やアポイント獲得件数に応じたインセンティブを組み合わせる形が一般的です。派遣は時給制で、インセンティブ無し・KPIの責任範囲も限定され、オペレーション寄りのIS業務(インバウンド対応・ナーチャリング)を担当することが多くなります。

キャリア形成を重視するなら正社員・契約社員、収入を伸ばしたい副業型なら業務委託、ワークライフバランス重視なら派遣が適しています。

未経験歓迎と経験者即戦力の見極めポイント

未経験歓迎求人は、研修制度・ロープレ機会・スクリプト整備が充実しているケースが多く、インバウンド対応や問い合わせ中心のISからスタートできるのが特徴です。応募時は「どこまでが個人KPIで、どこからがチームKPIか」「商談化の判断基準(SQL定義)」を確認すると、ミスマッチを防げます。

一方、経験者即戦力求人では、CRM(Salesforce/HubSpot)運用経験、商談創出の再現性、BDRでのアカウント開拓、ウェビナー運用などが重視されます。

求人票に「立ち上げ」「一人目IS」「BDR」「マネージャー候補」などの記載がある場合は、SLA策定やKPI設計、マーケ/FSとの連携体制まで担う可能性が高い点に注意が必要です。応募前に自分の実績を定量化し、30-60-90日プランを提示できると選考通過率が大幅に上がります。

年収・給与レンジの目安とインセンティブ

インサイドセールスの給与は、担当する役割(SDR/BDR/ISR)、業界、企業規模によって大きく変動します。特にSaaS企業では成果指標が明確なため、変動給(インセンティブ)の比率が高く、商談創出やSQL化率が年収に直結します。

ここでは、職種別の年収相場とインセンティブの考え方を整理します。

SDR/BDR/ISRの年収レンジと変動給の割合

SDRはインバウンド中心のため年収350〜550万円が一般的で、変動給は10〜20%程度。MQL対応件数やSQL化率が主な評価軸になります。

BDRはターゲット企業へのアウトバウンドアプローチが主で難易度も高いため、年収450〜700万円と幅広く、SaaS企業では変動給比率が20〜30%になることもあります。

ISR(内勤営業)は商談〜受注まで担当するため、年収500〜800万円と高めで、受注額に応じたコミッション型を採用する企業も多く、変動給の割合が20〜40%まで拡大するケースもあります。

役割が上流から下流まで広がるほど、成果連動の比率が高くなるのが特徴です。

マネージャー/リーダー候補の年収レンジ

インサイドセールスのマネージャー層は、チームKPIの設計、SLA策定、育成・採用、パイプライン管理まで担うため、年収は650〜1,000万円が相場です。SaaS・ITメガベンチャーでは800〜1,200万円以上の求人も登場し、特にBDR/SDR組織の立ち上げ経験者は市場価値が高い傾向にあります。

リーダー候補はプレイング比率が高いため、500〜750万円がボリュームゾーンで、個人KPIとチームKPIが複合的に評価されます。

いずれも、高いデータリテラシー(CRM運用・CVR改善)、営業プロセス構築力、Enablement経験が年収アップの決め手になります。

評価指標(MQL→SQL/商談創出数/受注率)とボーナス連動

インサイドセールスの評価指標は、MQL対応率、SQL化率、商談創出数、ターゲットアカウントの接点創出、パイプライン貢献額などが中心です。

SDRは「MQL→SQL」の転換率、BDRは「ターゲット企業への接点数・商談化率」、ISRは「受注率・ARR(年間経常収益)貢献」が評価に直結します。ボーナスはこれらの指標と連動し、達成率に応じて1〜4ヶ月分の変動幅で支給される企業が多いです。

またSaaS企業では、マーケ・FS・CSとのSLAが評価基盤となるため、チームでのパイプライン創出が賞与に影響するケースも増えています。成果指標が明確であるほど、年収はパフォーマンス次第で大きく伸ばしやすい職種と言えます。

求められるスキル・ツール

インサイドセールスは、デジタルと営業の両面のスキルが求められる職種です。特にSaaS企業では、コミュニケーション力に加え、仮説検証・データ分析・CRM運用など専門性が高いスキルセットが重視されます。さらに、MAやウェビナーなどマーケティングツールとの連携が当たり前となり、スキルの幅が広いほど活躍領域が広がります。

以下では、必須スキル・主要ツール・歓迎要件を詳しく解説します。

必須スキル(コミュニケーション/仮説検証/KPI運用)

インサイドセールスにおけるコミュニケーションスキルは、単なる話し方ではなく「課題の深掘り」「ニーズの言語化」「提案材料の引き出し」まで含む高度な情報整理力が求められます。あわせて、架電結果やメール反応率、タッチポイントのデータから改善点を見つける「仮説検証力」が成果に直結します。

さらに、日・週・月単位でKPI(架電数/接触率/SQL化率/商談化率)を管理し、達成ギャップに応じてアクションを変える「KPI運用力」は必須です。論理的に数値を読み解き、マーケやフィールドセールスと連携できるかが、高い生産性を維持する鍵となります。

主要ツール(CRM・SFA・MA・CTI・ウェビナー/チャット)

インサイドセールスはツール活用が前提の職種であり、代表的なCRM(Salesforce/HubSpot)、SFA(Sansan/Senses)、MA(Marketo/Pardot/HubSpot)、CTI(MiiTel/pickupon)の運用経験が重視されます。

特にCRMは案件管理・顧客履歴・KPI可視化の中心となり、入力精度や利活用レベルが評価に直結。ウェビナー(Zoom/Vimeoなど)運営や、Slack・Teamsでの社内連携も一般的で、ITツールへの抵抗がないことは必須要件と言えます。ツールを単に使うだけでなく、データを基に改善提案ができる人材は市場価値が高まります。

歓迎要件(英語・データ分析・RevOps知識)

歓迎要件として評価されるのが、英語・データ分析・RevOps(レベニューオペレーション)への理解です。外資SaaSやグローバル企業では、英語でのメール対応・資料読解・オンライン商談が求められるケースが増加。データ分析では、CVR改善・ABテスト・ダッシュボード作成など、数字を用いた示唆出しが評価されます。

さらに近年はRevOps組織が台頭し、営業・マーケ・CSのパイプラインを横断的に理解できる人材が重宝されます。これらを身につけることで、ISからAE、CS、BizDev、マネージャーへのキャリアアップがしやすくなり、年収アップにも直結します。

求人票の読み方と企業選びのチェックリスト

インサイドセールスの求人票は、業務範囲・役割・評価指標・働き方の条件が企業によって大きく異なります。特にSaaS企業では、BDR/SDRの線引きやKPIの思想、マーケとの連携体制などが成果や働きやすさに直結します。

ここでは、求人票を読む際に必ず押さえたいポイントを項目ごとにわかりやすく整理します。

業務範囲の明確化(インバウンド/アウトバウンド/BDR・SDRの線引き)

求人票では「インバウンド中心」「アウトバウンド主体」「SDR/BDR」といった記載があり、ここを誤解するとミスマッチにつながります。

インバウンドは資料請求や問い合わせを起点にした初期接点が中心で、比較的再現性のあるフローが確立されています。アウトバウンドは見込み顧客の発掘やABMを含み、BDR(ターゲット企業開拓)が該当するため、高い仮説検証力が求められます。

求人票では「どの領域が責任範囲か」「商談化までか、アポまでか」「SQLの判断は誰が行うか」を必ず確認し、自身の経験がどこにフィットするか整理することが重要です。

連携体制(マーケ・FS・CS・RevOps)とSLA/リード定義

インサイドセールスの成果は、連携体制に大きく左右されるため、求人票の「チーム構成」「部署連携」の記述は必ず確認すべきポイントです。

マーケとの連携が強ければMQLの質が安定し、FS(フィールドセールス)との接続が明確な企業はSQLの基準が整っています。また、SLA(サービスレベルアグリーメント)やリード定義が明文化されている企業ほど、無駄な追客や属人的な判断が減り、生産性が高い傾向にあります。

求人票に「RevOps」「パイプライン管理」「マーケ連携強化」とある場合は、データドリブンな成熟度が高い組織として評価できます。

KPI設計と評価制度(量と質のバランス/ターゲットアカウント戦略)

KPIは企業によって「架電数重視」「商談化率重視」「ターゲット企業の接点数」など設計思想が大きく異なります。

求人票では、「個人KPI」「チームKPI」「成果指標」の記載を読み取り、量と質がどのバランスで評価されるのかを見極める必要があります。特にSaaS企業では、ターゲットアカウント戦略(ABM)を採用しているケースが増えており、「数より質」を重視する傾向が強まっています。

評価制度が明確な企業ほど昇給・昇格の基準が透明で、成果に応じて年収を伸ばしやすいため、選考前に必ず確認しておきたい項目です。

オンボーディング・育成(スクリプト/トークレビュー/Enablement)

オンボーディングが整っている企業では、スクリプト、トーク例、ロープレ、録画レビュー、Enablement(育成専門部門)などが充実しており、短期間で成果が出しやすく、未経験でも活躍しやすい環境です。

一方、立ち上げフェーズの企業では「一人目インサイドセールス」としてノウハウ構築から任されるケースもあり、経験者に向いています。

求人票の「研修制度」「育成体制」「Enablement」「ロープレ頻度」などの記載から、どれだけ立ち上がりが支援されるかを読み取り、入社後の成功確率を判断することが重要です。

働き方条件(在宅可/フレックス/副業可/使用PC・環境)

働き方の記載は、求職者にとって最も重要な比較ポイントの一つです。「在宅可」「週○日出社」「フレックス」「副業可」「休日は土日祝休み」などの条件は企業によって大きく異なり、職種の自由度に直結します。特に在宅率の高い企業では、ネット回線・Web会議環境・PCスペックなどの指定がある場合があるため、求人票の記載内容を細かく確認することが必要です。

また、副業可の企業は成果主義の傾向が強く、働き方の自由度が高い反面、KPI達成への責任も大きい点を理解しておく必要があります。

応募・面接対策

インサイドセールスは“成果の再現性”が重視される職種のため、応募書類から面接まで、一貫して「数字で語れるか」「プロセスを説明できるか」が選考通過の鍵となります。特にSaaS企業では、KPI運用・商談創出プロセス・仮説検証力を深掘りされる傾向が強く、30-60-90日プランの提出を求められる場合もあります。

ここでは、書類・面接・プラン作成のポイントを具体的にまとめます。

職務経歴書の書き方(商談創出・CVR・パイプライン貢献の定量化)

職務経歴書では、担当業務の説明よりも「成果をどれだけ定量化できるか」が評価されます。

まずは、MQL対応数、架電数、接触率、SQL化率、商談創出数、受注へつながったパイプライン額など、プロセスごとに数字で実績を記載します。さらに、CVR改善の取り組み(スクリプト改善、CTI分析、タッチポイント最適化など)を合わせて整理すると、再現性のある営業力として強く伝わります。

また「どの手法が効果的だったか」「改善によってCVRを◯%から◯%へ向上させた」など、数値変化を入れることで高評価につながります。ツール活用(Salesforce/HubSpot、MA、CTI)の経験や、マーケ・FSとの連携実績も必ず記載しましょう。

面接で聞かれる実務(ロープレ/メール作成/案件設計)

面接では実務能力を確認するために「ロープレ」「メール作成」「案件設計」がよく実施されます。

ロープレでは、初回接点の掘り下げ力、ニーズ仮説、質問設計、クローズの流れを見られます。メール作成では、相手の興味を引く件名、簡潔かつ価値訴求ができる本文、CTAの明確さが評価されます。案件設計では「ターゲット企業の選定理由」「キーパーソン想定」「必要なタッチポイント設計」を問われることが多く、データに基づいたロジックを説明できると高評価です。

また「マーケからのMQLをどう捌くか」「SQL判断基準の運用経験」など、SLA理解もチェックされるポイントです。

30-60-90日プランの作り方(KPI設定と施策例)

30-60-90日プランは、入社後の立ち上がりイメージを示す重要資料です。

  • 最初の30日では「プロダクト理解・競合調査・ターゲットセグメント把握・CRM/MA操作習得」を中心に置き、KPIは“学習と基盤づくり”に設定します。
  • 60日目には「架電数・メール数・接触率の安定」「インバウンド対応の標準化」「商談創出の初成果」を目指し、改善施策(スクリプト調整、セグメント別アプローチ)を盛り込みます。
  • 90日目には「商談化率の向上」「BDR施策の立案」「パイプライン創出」など、より高難度のKPIを設定します。

施策例としては「ABMリスト整備」「ウェビナー運用改善」「タッチポイント最適化」などが効果的です。数字(接触率、CVR、商談数)と具体策をセットで示すことで、選考通過の確度が大きく上がります。

キャリアパスと将来像

インサイドセールスは、営業・マーケティング・CS・RevOpsなど幅広いキャリアに展開できる“ハブ職種”です。オンラインセールスの中心としてスキルが蓄積されるため、成長領域のSaaS市場では特に市場価値が高まっています。

ここでは、代表的なキャリアステップを3つの方向性から詳しく解説します。

h3 AE/フィールドセールスへのステップ

インサイドセールスからAE(Account Executive)やフィールドセールスへ進むキャリアは、最も一般的なステップです。ISで培った「初回接点の質向上」「ニーズ抽出」「課題深掘り」のスキルは、商談後半の提案やクロージングにも直結します。

AEでは、商談設計、意思決定者アプローチ、競合比較、契約交渉など、より高度な提案力と案件推進力が求められるため、IS経験者は立ち上がりが速いのが特徴です。また、BDRから移行する場合は「ターゲットアカウント戦略」「影響のあるキーパーソン発掘」などが強みとなります。

SaaS企業では最短1〜2年でAEに昇格するケースも多く、年収アップ幅も大きいキャリアです。

カスタマーサクセス/セールスイネーブルメント/RevOpsへの展開

インサイドセールスは顧客接点・データ活用・プロセス理解に強いため、CS、Enablement、RevOpsなど隣接領域へのキャリア展開も非常に相性が良いです。

カスタマーサクセスでは、導入後のオンボーディングや活用支援にISで培ったヒアリング力・データ分析力が生きます。セールスイネーブルメント(営業育成)は、スクリプト改善、トークレビュー、研修設計など、IS経験者が持つ再現性のある営業行動の知見が高く評価される領域です。RevOpsでは、CRM運用、KPI統合、パイプライン最適化など横断的な業務を担当し、経営と現場をつなぐ役割を担います。

いずれも将来性が高く、SaaS・IT企業では専門部署が急増中です。

マネジメント(チーム立ち上げ/PL責任/採用・育成)

マネジメント志向の場合は、インサイドセールスリーダーやマネージャーとして組織運営に関わるキャリアが開けます。特にスタートアップでは「一人目インサイドセールス」として仕組み構築から任されることも多く、SLA策定、KPI設計、スクリプト整備、採用・育成まで幅広い業務を担当することになります。

マネージャーになると、PL(利益計画)やパイプライン責任、チームの成果管理など経営視点が求められ、事業成長に直結する重要なポジションへとステップアップできます。データドリブンな営業組織が増える中で、育成(Enablement)と数字管理を両立できる人材の市場価値は非常に高まっています。

よくある質問

インサイドセールスの求人では、未経験でも挑戦できるのか、KPIの厳しさ、在宅や副業の可否、英語スキルの必要性など、求職者が気になりやすいポイントが多くあります。

ここでは、転職活動中によく寄せられる疑問に対して、具体的かつ実務ベースで回答します。

未経験でも採用されるコツは?

未経験採用では「吸収力」「ロジカルコミュニケーション」「デジタルリテラシー」の3点が重視されます。特にSaaS企業は研修やスクリプトが整っているため、前職の経験より“成長速度”が評価されるケースが多いです。

応募時には「数字で振り返った経験」「改善サイクルを回した実例」「顧客対応で課題を特定したエピソード」など、ISに必要な素養を示すと通過率が向上します。また、職務経歴書に自己学習(Salesforce Trailhead、MA基礎、営業本のインプット)を記載すると、学習意欲をアピールでき有利に働きます。

KPIが厳しい?ノルマの実態は?

インサイドセールスはKPIを明確に運用する職種で、企業によっては架電数・接触率・SQL化率・商談数が細かく管理されます。ただし「量を追うだけ」の企業は減少し、最近ではターゲットアカウント戦略(ABM)により“質のKPI”を重視する傾向が強まっています。

ノルマが厳しいかどうかは、

  • KPI設定の根拠(実現可能な数字か)
  • 連携体制(マーケからのリード供給量)
  • SLA(リードの質と基準)が明確か等よって大きく変わります。

面接では「KPIの達成者割合」「MQLの供給元」「SLAの有無」を確認することで、厳しさの実態が把握できます。

副業・在宅は可能?セキュリティ要件は?

SaaS企業を中心に、副業可・在宅併用は一般化しています。

特にインサイドセールスはオンライン主体のため、

  • 週2〜3日出社のハイブリッド
  • 完全在宅(フルリモート)
  • フルフレックスなどといった柔軟な働き方が標準化しています。

ただし在宅環境には一定のセキュリティ要件があり、

  • 個室または情報管理が可能な作業環境
  • 高速ネット回線
  • 会社指定PC/VPN利用
  • ヘッドセット・Webカメラの準備が求められるケースが多いです。

副業可の企業は成果主義の傾向が強く、労働時間管理ではなくKPI達成が評価基準となる点も押さえておきましょう。

英語は必要?どのレベルから評価される?

国内SaaS企業では必須ではありませんが、外資系・グローバル企業では英語力が大きな強みになります。

評価されるレベルの目安としては、

  • 読み書きレベル:メール・チャット対応(TOEIC 600〜)
  • 会話レベル:オンライン商談の簡易対応(TOEIC 700〜)
  • ビジネスレベル:海外チームとの定例・資料作成(TOEIC 800〜)が一般的です。

特に外資SaaSのSDR/ISRでは、英文リードの対応や資料読解が日常的に発生するため、英語力は選考通過の後押しになります。未経験でも、英語の自習実績(英語記事の要約、海外SaaSの資料学習など)をアピールすることで評価されやすくなります。

まとめ

インサイドセールスの求人市場はSaaSサービスを中心に拡大を続けており、新規ポジションの増加や未経験歓迎・転勤不問・女性も働きやすい環境整備など、各種柔軟な募集要件が広がる“成長領域”として注目されています。特に東京都・港区・渋谷区などの都心部は求人情報が多数掲載されており、クライアント向けサービス提供体制の強化に向けて採用を進める企業も増加。週休2日や年間休日120日以上など働きやすい条件を揃えた職場が多く、フレックス勤務・在宅可(リモートワーク)・フルリモートなど、多様な働き方を選べる点も大きな魅力です。

業務内容はSDR/BDR/ISR/CSなどに細分化されており、求人票では「業務範囲」「連携体制(マーケ・CS・サポートなど関連部署)」「SLA・リード条件」「KPI設定の根拠」を確認することが不可欠です。年収は一般層で350万〜700万円、マネージャー層では700万〜1000万円超のケースもあり、お客様の課題解決への貢献度が評価やインセンティブに直結するのが特徴です。

求められるスキルはコミュニケーション力・仮説検証力・KPI運用力などで、CRM・SFA・MA・CTIなど各種ツールを扱えるとより有利になります。資格が必須となることは少ないものの、改善行動ができる人材は未経験でも評価されやすく、サポート体制が整った企業も増えています。

キャリアはフィールドセールス、CS、RevOps、セールスイネーブルメント、マネジメントなど多方面に発展可能で、将来性の高い職種と言えます。応募時は職務実績の定量化、ロープレ対策、30-60-90日の計画策定などを行うことで、より自分に合った求人や職場探しをスムーズに進められます。転職エージェントや企業への相談を活用することで、ミスマッチの少ない選択がしやすくなる点も覚えておくと良いでしょう。

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